馬のカイロプラクティック治療の根本は、人や他の動物と大きな違いはありません。
ただし、馬の場合はパフォーマンスを要求されることが多いため、治療の目的は
馬が『より良く感じ』・『より良いパフォーマンスを発揮する』ことになることが多いように思います。
怪我などによる運動能力の低下に対するリハビリの一面も持っています。
カイロプラクター は、主に脊椎を触ることで馬の体を正常な状態に戻してくれます。
私自身も、施術前と施術後の馬の歩様の違いに驚いたことがあります。
今あなたの馬が抱えている問題に対してカイロプラクティックがどれ程効果的かはわかりませんが、一つの選択肢として検討する余地は十分にあると思います。
今回は、札幌で開業されているカイロプラクターの 磯部博文先生 に連載していただき、馬のカイロプラクティックを紹介していただこうと思います。

カイロプラクティックとは?
この度鈴木先生のご厚意によりこちらのサイトでカイロプラクティックに関する情報をお伝えする機会を頂きました。人以外にも馬、犬、猫など背骨のある動物へカイロプラクティックを提供しております大家族カイロプラクティックの磯部博文(イソベヒロフミ)と申します。
複数回に分けて、読者の皆様に分かりやすくカイロプラクティックについてお伝えし、必要とされる方々と馬達にこの情報が届く事を切に願っております。
カイロプラクティックを受けた事がある方々に感想を聞くと、
「マッサージされた」、
「背骨や骨盤をボキボキされた」、
「高いサプリメントや枕を売りつけられた」など本当に様々です。
では本来のカイロプラクティックとは何なのでしょうか?
カイロプラクティックとは、古代ギリシャ語で「手で為す」という意味です。
歴史的に1895年9月18日、D.D.パーマーというカナダ人が17年間難聴で苦しんでいた人の背骨の異常なズレを手で素早く元に戻すように施術をしたところ、その難聴が回復したのがはじまりです。
実は過去何千年も昔より背骨への施術は行われており、古代ギリシャや志那大陸など世界中でその記録が遺されています。
D.D.パーマーはそれらを研究し、体系づけました。
当初、パーマー先生は難聴を治す術を発見した!と考えましたが、その後の臨床で難聴以外の様々な状態から人々が回復するのを目のあたりにし、背骨への施術は単に特定の症状や病氣の状態から回復させるものではないと理解しました。

D.D.パーマは自然の摂理又は生命法則として、人や馬などの背骨の異常なズレにより身体の働きを司る神経系に圧力が掛かると、身体はその調和を失い、不調和=正常な状態から外れると説いたのです。
例えるなら、脳と身体を繋ぐ糸電話(神経系)に圧力が掛かると意思疎通がしづらくなる=協力して働けなくなるのと同じ事です。
身体中の細胞達が協力して働けないと治癒や免疫機能、内臓機能、身体機能などが十分に発揮出来ないのです。
カイロプラクティックとは、身体本来の調和を取り戻し、より快適にその能力を発揮させるお手伝いをする術なのです。
つづく
次回もお楽しみに。
Mahalo