獣医療

腹部エコー検査時の配置

FLASH について、簡単に説明しましたが、慣れない方、見た経験の少ない方はこれでも難しいですよね。

エコー検査時には、 『馬と人の安全』 『エコーの機械の安全』  どちらも守らなければなりません。

ましてや、疝痛時の馬は興奮したり、よろけたり、時には急に転倒することもあります。

馬と 人と 機械を 正しい配置にして、できるだけ安全に配慮した検査を心がけてください。

ということで、 

Splenorenal Window 
Ventral(Caudal) Window
Left Middle Third Window 
Gastric Window
Duodenal Window
Ventral(Caudal) Window
Ventral(Cranial) Window
  • 馬が後肢をあげたときに、蹴られない位置に立ちましょう。
  • エコーも蹴られない位置におきましょう。
  • 馬が後肢をあげたときに、プローブのコードが引っかからないように、 だらーん とぶら下げるのはやめましょう。
  • 鼠経部にプローブを差し入れる時は、自分の背中を馬側につけて、手だけを差し込みましょう。

良い画像を得るためのコツは、 毛に含まれる空気をアルコールでしっかり除くこと、毛並みに沿ってプローブを動かすこと。

必要があれば 剃毛 すること。

プローブの移動だけでなく、方向、あてる強さによっても画像が変わります。安全に楽しく練習してください。

胸部(肺野)エコーに関しては、後日動画で紹介する予定です。