今年も大阪公立大学の石川先生よりお声がけを頂き、3日間の講演をしてきました。
オープンセミナー
10/22日曜日 16:00~19:00 @大阪公立大学 多目的ホール
昨年に引き続き、疝痛(せんつう)の講義でした。
今年はコロナによる人数制限もなく、ほぼホール満席に近い状態でした。
セミナー後の質問タイムもなかなか良い質問ばかりで、楽しい時間でした。
実は、獣医師よりも一般の方のセミナーのほうが緊張します
2年連続で、疝痛の講義でした(とても大事なので..)。
さて、来年のテーマはどうしましょう。ご希望のある方は、ご意見をお待ちしております。
講義中にふと思い出しました。 そういえば、疝痛時のエコー検査シリーズが途中で止まっていました。また再開せねば。。。
獣医師向け講習会1日目
10/23月曜日 8:30~17:00
午前中は座学。今年のテーマは【馬の関節疾患と関節鏡手術】
昨年の講習会終わりのアンケートで、一番多かったリクエストにお答えしました。
とは言っても、関節鏡手術なんてみんな興味あるの??って思ってましたが…
大阪公立大には関節鏡システムがすでにあり(某大企業?からのおさがり)、さらに来年度には新しいシステム導入の予定があるそうで、そこに向けて皆さん勉強したかったようです。
第一部は、関節鏡を用いた診断・治療の適応症から、今後の可能性について。
第二部は、関節鏡手術のHow to (午後からの実習に備えて)
午後は実習。
この中の何人が、数年後に関節鏡をやってくれるのか。実際に全員が自分でやらなくても良いのです。
関節鏡手術への興味は、今回参加いただいた先生方の獣医師としての学習意欲の表れだと感じました。質問攻めで疲れましたが、とても嬉しかった。
獣医師向け講習会2日目
10/24火曜日 8:30~ @クレイン大阪
テーマなし。 馬を用意してもらい、プランなしの画像診断講習会でした。
まず、肩・腕節・後膝のレントゲンについて。
成馬の肩のレントゲンを綺麗にとるコツ(頭と肢の位置がポイント)
腕節のレントゲンを綺麗にとるコツ (&読影のポイント)
後膝の打ち下ろしのコツ (膝蓋骨の骨折を見逃すな!)
続いて、前肢の跛行診断時のエコー検査
肩まわり(肩甲骨・肩関節・関節上結節・二頭筋・二頭筋滑液嚢・上腕骨近位)
腕節まわり(手根間靭帯・浅屈腱支持靭帯・屈腱腱鞘・関節)
繋まわり(各種子骨靭帯・関節・屈腱腱鞘)
蹄まわり(関節・ナビキュラー)
さいごに
昨年もやりましたが。。。講習会に参加された先生たちと口取り真似写真。
伝えることは、自分の勉強です。わかりやすく、ポイントを押さえて。。 できたかな。と不安になりながらも、皆さんには満足していただけたようでほっとしました。
ありがたいことに関東からの参加もありましたが、関西の先生方が中心でした。今、関西の先生方は非常にやる気のある先生が揃っていて、診療・治療技術の向上を目指す機運が高まっています。
5年後には、全く違う馬診療体制ができているように思います。大いに期待デス🐴
最後の最後に
3日目午後は、大阪公立大の3年生を中心に
【Japanese Equine Current Therapy】と題して、国内の馬の獣医療について紹介しました。
講義途中には、簡単なクイズも出しましたが… まだ3年生には早かったかな?
講義後は、数人の学生さんが『馬の獣医師になることを考えている』と声をかけてくれました。
馬を触ったことのない学生さん、卒業時の年齢を気にしていた学生さん、 遅いことは何もない。
今からでも勉強して、馬を助けられる良い獣医師になりましょう。
(お昼ご飯後なのに、意外と寝る学生が少なくて嬉しかった)
Mahalo