先日、Denis Verwilghen先生による馬の歯科に関する講義、ワークショップがありました。
馬の歯科専門医 ;EVDC Equine
Denis Verwilghen先生は、オーストラリアのヴィクトリア州にあるシェパートンのGoulburn Valley Equine Hospital の院長です。
2024年に私がオーストラリアに滞在した際に2週間お世話になりました。その縁もあって、この度日本に来ていただいたのですが、ご厚意で講義までしてくれました。
彼の肩書にある
ECVS は 、欧州獣医外科専門医協会【European College of Veterinary Surgeons】の略称です。ECVSの専門医(Diplomate)を取得するためには、3年以上の専門外科研修や指導医の下での研修や発表、研究が必要で、最終的に試験に合格する必要があります。
さらに、もうひとつ
EVDCは、欧州獣医歯科専門医協会(European Veterinary Dental College)の略称です。EBVS(欧州獣医専門医協会)の指定した、獣医師化の専門資格認定機関です。
小動物と馬の部門分けがあり、馬の歯科部門は “Equine”がつきます。1年間の研修や、数年間の認定歯科レジデントを修了したのちに、試験に合格すると認められます。
高度な歯科処置が可能で、抜歯・歯周病や歯間病変の管理、頭部外科一般などに高い技術と知識を有します。
2024年末で、なんと世界に20人もいない素晴らしい資格です。
器具(1)
今回は、歯科をやるうえで必要な特殊器具の紹介。
写真を見て、何の器具か当ててみてください。


ギャグ : Equine Dental Speculum Horse Mouth Gag
開口器です。

馬の口の中を検査する際には、手を入れることがあります。
噛まれてしまうと大変。
傷口から細菌感染して手が大きく腫れてしまうことも珍しくありません。
大きく広げてくれるこの開口器ですが、馬の奥歯はとても深い位置にあるため、中を覗いても真っ暗です。
ヘッドライトをしても、なかなか良い位置を照らすことは簡単ではありません。


ギャクライト : その名の通り磁石で強力にギャクの内側にくっつきます。これで口の中は完全に綺麗に観察できるようになる超優れもの。
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器具(2)


上下のマウスピースをずらした状態でレントゲンを撮るときに使います。
馬の歯の状態を診断するためにレントゲンはとても大切。 その際に、頭の額側から下顎方向へ撮影する(DV撮影)ことがありますが、馬の上顎は下顎よりも幅が広く、上顎と下顎がレントゲン画像上で重なってしまいます。
なので、


上顎と下顎を横にずらして撮影します


このように大きくずらすことで

上顎と下顎がずれたおかげで、とても見やすくなります。

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これもレントゲンを撮る際に使います。
顎を開いた状態で横からレントゲンを撮りたいとき、ギャグを用いると金属なので歯がみえなくなってしまいます。
そこで、金属ではないこれを使うと



咬合面もしっかりと観察できるようになります。
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器具(3)
抜歯の道具。
いろいろありますが

・Molar Spreaders
・ExtractionForcePs
など、これらの大きくて長い器具を使って抜歯します。
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Pegasos high precision extraction Archives – Horse Dental Equipment
少し長くなったので、今回はこのくらいで..。
次回は 口腔内の内視鏡 オロスコープ について
Mahalo




