獣医療

飛節のOCD -2- 

日本の馬でとっても一般的な病気『飛節のOCD』

  1. 日本の馬に最も多いOCDの発生場所は『飛節』
  2. 症状は 『関節液増量』
  3. 診断は 『レントゲン検査』
  4. 治療は 『関節鏡手術』
  5. 予後は 『良好』

について紹介しました。

さて、罹患率も高いことから診断の精度も低くない飛節のOCDですが、前回に掲載したような典型的なレントゲン所見もありますが、そうでない症例もあります。

一般的な飛節のOCDの発症部位

飛節のOCDの一般的な発症部位は決まっています。 概ねこの3カ所です。

脛骨の中間稜
脛骨の内果
距骨の外側滑車

イレギュラーな部位のOCD

さて、馬の獣医さん。 このレントゲン。異常が分かりますか?

 珍しい部位ですが、すごくわかりやすい症例のレントゲンです

 答えは

飛節OCD:標準撮影では見逃されるDIRT病変に注意

Kadic LIM, et al. Vet Radiol Ultrasound, 2020

脛骨遠位中間隆起(DIRT)内側に発生する稀なOCD病変 を、

サラブレッド1歳馬7頭で報告した後ろ向き症例集積研究です

これらの病変は、通常用いられる

  • LM(側面像)
  • D45M-PLO(斜位像)

では診断できず、D10L-PMO(背側10°外側−足底内側斜位像)でのみ明瞭に描出 されました。

一部の症例では小さな骨軟骨片を伴い関節鏡手術が行われたが、骨片を伴わない症例では保存療法により6–8週で画像上消失しており、初期病変として可逆性を有する可能性も示唆された。

本研究は、DIRT-OCDの評価においてD10L-PMO撮影が不可欠であり、標準投影のみでは内側DIRT病変が見逃されうることを強調している。

内果のOCD

 こちらは 分かりやすいことも多い 好発部位ですが、撮影のコツがあります。

 あやしいなぁ。でもはっきりしないなぁ。。。という時は、上下の角度を変えて撮影してみましょう。

撮影角度を変えるだけで、こんなにも病変部の見え方が変わります。 ぜひお試しください。

Mahalo