日本の馬でとっても一般的な病気『飛節のOCD』
- 日本の馬に最も多いOCDの発生場所は『飛節』
- 症状は 『関節液増量』
- 診断は 『レントゲン検査』
- 治療は 『関節鏡手術』
- 予後は 『良好』
について紹介しました。
さて、罹患率も高いことから診断の精度も低くない飛節のOCDですが、前回に掲載したような典型的なレントゲン所見もありますが、そうでない症例もあります。
馬の獣医さんたちにも読んでもらいたい記事です。
一般的な飛節のOCDの発症部位
飛節のOCDの一般的な発症部位は決まっています。 概ねこの3カ所です。



イレギュラーな部位のOCD
さて、馬の獣医さん。 このレントゲン。異常が分かりますか?

珍しい部位ですが、すごくわかりやすい症例のレントゲンです
答えは



飛節OCD:標準撮影では見逃されるDIRT病変に注意
Kadic LIM, et al. Vet Radiol Ultrasound, 2020
脛骨遠位中間隆起(DIRT)内側に発生する稀なOCD病変 を、
サラブレッド1歳馬7頭で報告した後ろ向き症例集積研究です
これらの病変は、通常用いられる
- LM(側面像)
- D45M-PLO(斜位像)
では診断できず、D10L-PMO(背側10°外側−足底内側斜位像)でのみ明瞭に描出 されました。
一部の症例では小さな骨軟骨片を伴い関節鏡手術が行われたが、骨片を伴わない症例では保存療法により6–8週で画像上消失しており、初期病変として可逆性を有する可能性も示唆された。
本研究は、DIRT-OCDの評価においてD10L-PMO撮影が不可欠であり、標準投影のみでは内側DIRT病変が見逃されうることを強調している。
内果のOCD
こちらは 分かりやすいことも多い 好発部位ですが、撮影のコツがあります。
あやしいなぁ。でもはっきりしないなぁ。。。という時は、上下の角度を変えて撮影してみましょう。


撮影角度を変えるだけで、こんなにも病変部の見え方が変わります。 ぜひお試しください。
Mahalo





