3033…. 3133….0033… いかがわしい電話番号ではありません。
歯の本数を示す数字でした。歯式(ししき)といいます。
動物によって歯の本数は異なるので、獣医師を目指す学生は国家試験の前には頑張って覚えるものです。
馬の歯の本数知ってますか?
動物の歯の本数について
口の中をよく見るとわかりますが、歯には種類があります。
前から 切歯(せっし)・犬歯(けんし)・前臼歯(ぜんきゅうし)・後臼歯(こうきゅうし)
にわけられます。
馬は、ハミをかける部分にスペースがあります。ここを歯槽間縁(しそうかんえん)といいます。
ここより奥側にあるのが前臼歯と後臼歯です。基本的に左右対称に生えるので歯式は片側で示されます。
歯式は、切歯・犬歯・前臼歯・後臼歯の順番に本数をしめしている式です。
おもな動物の歯 と ヒト の本数(永久歯)は

馬の歯は全部で最大42本になります。
前臼歯の 3~4 ってなんでしょう。
3本の馬が多いのですが稀に4本の馬がいるのです。
その1本多いのが 第一前臼歯 (P1) です。
狼歯(ろうし・やせば)と呼ばれる、本来の第一前臼歯(P1)が上顎に生えていることがあります。
因みに、絶滅した 馬の祖先である Eohippus はP1がよく発達していたそうです。
牛に上の前歯ないって、知ってました?
歯科検診
学校や歯医者さんで、お医者さんが読み上げている数字や記号、疑問に感じたことはありませんか?あれは、歯の位置・虫歯の進行度・歯周ポケット・歯の動揺度などを表しています。
『C』って言われたら要注意。 Cは 虫歯:caries(カリエス) で 程度によって0~4にわけられます。
馬にも同じように歯の番号がありますが 馬の場合は 3ケタ の数字になります。
100の位は 左右と上下をあらわし、馬の右上➡左上➡左下➡右下 の歯の順番に 1➡2➡3➡4
1と10の位は その歯の前からの順番を示します。前歯を1番とし左右の奥歯にいくほど番号が大きくなります。

ヒトは 子供の歯(乳歯) から おとなの歯(永久歯) に生え変わります。
馬も生え変わりますが、全部ではありません。
切歯・犬歯・前臼歯までが生え変わる歯(二代性歯)です。
後臼歯は、生え変わることのない歯(一代性歯)になります。
次回は、馬の 咀嚼(そしゃく)= 噛み方 のヒミツについて。。
Mahalo